今昔文字鏡

2017.04.10

今昔文字鏡とは

 今昔文字鏡とは、コンピュータ上で漢字検索と印字を可能にするアプリケーションソフトウェアである。1997年の発売当初は株式会社紀伊國屋書店が販売元であったが、その後版を重ね、現在は開発元である株式会社エーアイ・ネットにより販売されている。

 

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沿革

 1985年、エーアイ・ネット社長の古家時雄氏が発起人となり、中国文学者で漢詩研究の第一人者である石川忠久氏監修のもとで開発が始まった。1997年6月、紀伊國屋書店が製品版を販売。1999年1月、TrueTypeフォントによる鮮明な表示を可能にした「単漢字8万字TTF版」発売。2000年11月、Web上で文字を配信する「文字鏡WEB」のサービス開始。翌年5月、「単漢字10万字版」発売。2009年5月、「今昔文字鏡 単漢字16万字版」発売。

特徴

 大修館書店刊の『大漢和辞典』(諸橋轍次著)のすべての見出し漢字(親字)と大漢和番号に加え、日本の国字、中国の簡体字、ベトナムの字喃(チュノム)、中国少数民族水族の文字や、甲骨文字、梵字、西夏文字、変体仮名など、多様な文字種約18万字の情報を収録している。それぞれのグリフを表示できるよう複数のフォントを用意し、グリフによってフォントを替えながら表示する。

 18万字のフォントデータを「文字を構成要素で分解する伝統的な『解字』の手法を応用した検索方式」(http://www.mojikyo.co.jp/software/mojikyo45/)で探すことができる点も、この製品の大きな特長である。1つの文字を構成する部品(文字部品)をキーとして検索することが可能で、またその文字部品はすでに知っている文字から取り出して検索に使うこともできる仕様になっている。複数の文字部品を指定することで、読み方や部首がわからなくても文字を探し当てることができる。

 検索して探し当てたフォントは、ワープロ文書などに貼りつけて印字することができる。すべての文字に「文字鏡番号」が与えられているので、フォント指定が可能でないソフトウェアでも使用することができる。「文字鏡番号」のうち『大漢和辞典』にある字形については、おおむね大漢和番号が用いられているが、一部は異なっている場合があるので注意が必要。

 2009年5月に発売された最新バージョン「今昔文字鏡 単漢字16万字版」では、Unicodeの拡張漢字、CJK統合漢字拡張Bにも対応。Unicode漢字やそのコード番号からも検索が可能となった。同製品の対応OSはWindows 7となっているが、エーアイ・ネットのサイトによればWindows 8(8.1)で動作確認済み、Windows 10でも使用可能である。

参考URL

今昔文字鏡 http://www.mojikyo.co.jp/software/mojikyo45/

[松本千晶 株式会社研究社 20170403]