JEPAの事業領域は?

JEPAが事業の対象とする電子出版は、広義の電子出版です。

現在では、狭義の電子出版というと、いわゆる電子書籍ということになるかと思いますが、電子出版の定義やトレンドは時代と共に変化してきました。JEPAが設立された1986年頃から歴史を俯瞰して見ると、CD-ROMを使った辞書やマルチメディアから始まり、電子辞書専用機や外部メディア型の電子書籍端末も登場、2000年代に入ると、ブログ、PODなどの新サービスが現れ、端末もPCからスマホ、タブレット、ネットワーク対応の電子書籍端末と多様化して来ました。

また、初期の電子出版の主要なコンテンツジャンルは、辞書、百科事典、マルチメディア系のものでしたが、最近の主流は、コミックと文字ものと呼ばれる文芸・読み物ジャンルとなっています。今後は、学習系や実用書系の拡大も期待されています。

流通チャネルも、電子辞書・専用端末などのクローズドなものから、電子書店、スマホアプリなどのプラットフォーム型チャネル、そして話題の公共図書館でのデジタル配信。さらには今後はデジタル教科書などの学校チャネルでの展開も予想されます。

JEPAでは、この様な時代と共に変化する電子出版の領域を固定的に捉えるのではなく、ハードウエア、コンテンツ、チャネル、フォーマットなど多面的な視点で広義に電子書籍を捉え、その発展をサポートするべく活動を続けています。