JEPAキーパーソンズ・メッセージ!
(株)自由国民社 取締役会長
この欄は「電子出版への熱き思い」を語ってくださいという依頼の趣旨だ。「熱き 思い」など照れ屋の私としては筆が進まない。依頼の趣旨は別として、JEPA Newsの再開第1号ということもあるので、私としてはJEPAに対する思いを語り たい。 JEPAって何をしているんですか?入ると何かメリットがあるのですか?とはよく 聞かれる質問だ。世の中にはさまざまな電子出版関連の団体がある。その中でJEPA はユニークな存在である。 電子出版の具体的規約は持っていないし、特定の官庁からのお墨付きもない。特定の 業界に属していない。たしかに何もないのだが特定のものに縛られない自由がある。ど んな規約にもアプローチできるし、業界に縛られない大きな枠組みでの交流が可能にな る。 そしてなによりJEPAという器には人間がいる。新しい媒体に熱意を燃やし実現に 努力する人間の輪がある。 電子出版やマルチメディアについて多くの人々が興味を持ちアプローチをしている。 でも電子出版は生まれたてのメディアだ。仕事場で周囲を見渡しても経験のある先輩も いないし、苦労をネタに酒を飲める仲間もいない。しかしJEPAにくれば先輩も仲間 もいる。 例会やセミナー、飯田橋クラブといろいろな催しはあるが、もっと貴重なのはその後 の談笑であると感じる。こんなタイトルが発刊された、こんな機能を作った、こんな問 題が発生している――次々に生まれる電子出版のさまざまなノウハウが当事者の口から 語られる場である。 だから「JEPAはメディアである」と思う。そのメディアとしてのJEPAの会員 向けメディアとして「JEPA News」が新装開店した。このメディアがJEPA の新しい出会いの場となり、新しい創造のきっかけとなればと思う。
(現在;(有)自由電子出版 取締役社長)
JEPA 会長
長谷川 秀記