2017年7月20日 デジタル時代の明治20年問題

2017.07.23

概要:
江戸時代後期、その識字率の高さに支えられ、日本の出版は隆盛を極めていた。そして明治20年頃になると「木版和装本」が「活版洋装本」へ切り替わる。ところが出版を熟知した江戸の出版人は消え去り、洋装本の出版人へと大半が入れ替わってしまう。なぜ単なる手法の変革が、継承ではなく人の入れ替えになったのか。大きな変革期を迎えている現代の出版人にも同じ事が起きないだろうか。「その時何が起きたのか」をお話しいただき、そこからデジタル時代の我々へのメッセージを導き出したいと思います。

【配布資料】

講師プロフィール: 橋口侯之介(はしぐち こうのすけ)
上智大学文学部史学科卒業。出版社勤務を経て、74年に岳父が昭和初期に開いた和本・文科系学術書の専門店である神田の誠心堂書店に入店、84年から店主となる。東京古典会会員。主な著作に、『和本入門』(平凡社ライブラリー、2011年)、『江戸の本屋と本づくり』(平凡社ライブラリー、2011年)、『和本への招待』(角川選書、2011年)などがある。

日時:7月20日(木) 15:00-17:00
料金:JEPA会員社:無料、非会員社:3000円
会場:麹町/紀尾井町:株式会社パピレス 4階セミナールーム
主催:日本電子出版協会(JEPA)
参加:65名