世界で中国語を母国語とする人口は13億人、日本語人口の10倍です。日本のコミックの世界進出が加速していますが、「世界の中の日本」つまり「インターネットの中の日本」を知るためにも、中国語圏の理解は重要です。
一方、W3Cでは、中国語組版処理の要件(CLReq)という、日本語組版処理の要件(JLReq)に着想を得た要件文書があります。主にWeb技術が中国語圏における様々な組版ルールと表現力を同時にサポートすることを目指していますが、言語が違いますし、技術資料であるため、やや読みにくいかもしれません。本講演では、その編集者が、簡体字・繁体字を含む中国語と日本語の主な類似点と相違点を解説します。それぞれの文字セット仕様など基本情報を分かりやすく説明した上、さらに組版専門家の視点から、日本の漫画を中国語に翻訳する注意点など、ローカライズに役立つアドバイスをいたします。
書籍・漫画の出版、ゲームなどのコンテンツ製品のローカライズ担当者の方、さらにフォント開発者、漢字文化に興味のある方におすすめです。
Advanced Publishing Lab.と日本電子出版協会の共同開催です。
講演資料 CLREQ_Eric CLREQ_Bobby MediaOverlayEPUBサンプル
講演映像 https://www.youtube.com/live/2vSxMe6G-4E
■講師
董 福興(Bobby Tung)氏
W3Cエヴァンゲリストとi18 WG招聘専門家、CLREQエディター、EPUB 3.xとオーディオブック、アクセシビリティ相関スペックの中国版訳者。中国語繁体字の電子書籍組版とEPUB3フォーマットを広がって、台湾の電子書籍マーケットを再起動された。元コンピュータ雑誌の編集者と新聞(聯合報)のコラム著者。
エリック・リュウ(Eric Liu)氏
中国生まれ、東京在住。The Typeエグゼクティブ編集者、W3CのInvited Expertとして「中国語組版要件」議長担当。ニューヨークTDC顧問理事。日中韓を始めファンドリー数社の多言語書体プロジェクトでコンサルタントを務める。著書に『孔雀プロジェクト:中国語組版考え方の再建』、訳書に小林章氏の『欧文書体』『欧文書体2』など多数。
■ 開催概要
日時:2025年6月16日(月)16時~17時半
料金:どなたでも無料
会場:オンライン YouTube Live(定員ナシ)またはZoom(100名)
主催:Advanced Publishing Lab.(APL)+日本電子出版協会(JEPA)