2020年1月15日 学術出版デジタル化最前線-世界の趨勢と日本の危機-

2019.12.03

(学術情報XML推進協議会 共催企画)
世界の学術出版、特に電子ジャーナルにおいては紙から電子への移行が完了し、投稿から出版に至るデータ主体のダイナミックなワークフローが確立しました。さらに、WWW上に存在するさまざまなサービス間をデータが行き交う巨大なエコシステムが形作られています。
このエコシステムを支える陰の立役者が電子ジャーナルの標準XMLのスキーマのひとつ「JATS(Journal Article Tag Suite)」です。
当セミナーでは、日本におけるJATSの普及をミッションとするXSPA(学術情報XML推進協議会)の立ち上げメンバー3人が、それぞれの視点から世界の、そして日本の学術情報の電子出版事情を語ります。<参考URL:XSPAウェブサイト

申し込みは https://kokucheese.com/event/index/586815/

■概要
第一部:日本の電子ジャーナルの草分け:中西印刷の冒険
慶応元年(1865年)創業、京都の老舗印刷会社である中西印刷株式会社は、社是である「印刷を通じた文化学術への貢献」を達成すべく、電子出版事業に果敢に取り組んできました。その「冒険」とも言えるヒストリーを8代目名物社長 中西秀彦氏が激白。

第二部:世界標準に切り込む:JATSとは
XSPAの母体は、JATSの規格に日本語を含む多言語対応に向け活動したワーキンググループSPJ(Scholarly Publishing Japan)でした。JATSはそれまで英語科学技術論文のための規格でしたが、XSPAの努力で多言語に対応するようになり、科学技術振興機構のJ-STAGEで採用されるなど一挙に国際化することになりました。その後、JATSは、人文・社会科学にも幅を広げ、さらに学術書籍に対応するBITS、規格文書に対応するSTSなど視野を広げています。なぜ出版に国際規格が必要なのか、JATSの位置づけと今後の方向について、XSPA会長の時実象一氏が説明します。

第三部:世界の趨勢と日本の危機:日本の電子ジャーナルの見えない化!?
世界的な学術出版においては、電子化がもたらしたともいえるオープンアクセス化など学術情報流通とビジネスモデルの大変革が進行中です。その激流の中で、XML化やライセンス表示に対応できない日本の電子ジャーナルが世界から「見えない化」しかねない状況にあることがわかりました。
1990年代に日本化学会英文誌の電子ジャーナル化に携わったのを皮切りに、XML化、オープンアクセス対応など多様な取組に具体的に従事し、現在はオープンサイエンスを中心とした日本の学術情報流通政策を牽引する林和弘氏が、世界の潮流を踏まえた学術情報流通の鳥瞰図を示し、日本の学術出版界に警鐘を鳴らします。

■講師
・中西秀彦氏(中西印刷株式会社 代表取締役社長、XSPA理事)
 https://the.nacos.com/
・時実象一氏(東京大学大学院情報学環 高等客員研究員、XSPA会長)
 https://researchmap.jp/read0135190/
・林和弘氏(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター 上席研究官、XSPA顧問)
 https://researchmap.jp/kaz_hayashi/

◇開催概要
日時:2020年1月15日(水) 15:00-17:30(14:30受付開始)
料金:JEPA会員社、XSPA会員社:無料、非会員社:3000円
会場:麹町/紀尾井町:株式会社パピレス 4階セミナールーム
主催:日本電子出版協会(JEPA)、学術情報XML推進協議会(XSPA)