2025年3月4日 小林 敏 氏『日本語組版の常識を見直す』

2025.02.05

JLReq(日本語組版処理の要件)仕様策定の主要メンバーである小林敏先生に、ご講演いただきます。

これまで、日本語組版として、デフォルトとされていた以下のようなことは、見直す必要があるように思われる。
1 全角ベタ組…これ以外の配置方法、ただ、何点か考えないといけない事項がある
2 行頭・行末そろえ(ジャスティファイ)…条件によっては行頭そろえの採用
3 段落の区別…2つの方法(先頭行は全角下ガリ、段落間1行アキ)の選択
4 ルビの肩ツキ…実はルビの配置には正解はないが、簡単な処理方法はないか
5 行の調整処理でのツメ処理の優先…アキ処理だけという方法
6 ブラ下ゲ組…もうやめらたらどうか
7 拗促音・音引の行頭許容…昔に戻って禁止にしたらどうか

従来の方法を踏襲してほしい事項
1 句読点・括弧類の処理
2 行間(最近はだいぶよくなってきている)
3 1行の字数

申し込みは https://www.kokuchpro.com/event/20250304/

■講師 小林 敏 氏
1943年生れ。日本エディタースクール事務局長・出版教育研究所副所長などを務める。W3C Japanese Layout Task Force(JLTF)の一員として、“Requirements for Japanese Text Layout”(JLReq、日本語組版処理の要件) の執筆に参加。日本印刷産業連合会校正記号JIS原案検討委員会幹事として、“JIS Z 8208(印刷校正記号)”の改正原案作成、及び日本規格協会電子文書処理システム標準化調査研究委員会WG2(組版)幹事として“JIS X 4051 (日本語文書の組版方法)”の拡張案作成に参画。
2016年度 JEPAアワード 特別賞を受賞

■ 開催概要
日時:2025年3月4日(火)16時~17時半
料金:どなたでも無料
会場:オンライン YouTube Live(定員ナシ)たはZoom(100名)
主催:日本電子出版協会(JEPA)