自己出版

2017.04.10

自己出版とは

 自己出版とは、著者自らが制作から出版まで行う出版の方法。電子書籍によるものが多く、紙媒体により出版社経由で出版する従来の「自費出版」と区別して、自己出版とよばれることが多い。セルフ・パブリッシング、自主出版と呼ぶこともある。英語では自己出版も自費出版もセルフ・パブリッシングと言う。

 

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 AmazonのKindle Direct Publishing(以下、KDP)など、著者自らが制作した本を電子書籍で出版できるサービス・プラットフォームが普及したことで、出版に必要な経費が非常に安くなった。紙媒体による自費出版は、流通経路や販売店を著者自らが確保することが難しく、通常は印刷・製本費用や販売にかかる諸経費を自ら負担して、自費出版社を通して出版する。しかし、電子書籍で出版する自己出版の場合は、販路の開拓が不要で、さらに紙代、印刷代や流通費用などの出版経費が発生しないといったメリットがある。(KDPなどのサービス・プラットフォームは売上から利用料を徴収する。)また、自己出版は基本的に第三者(編集者や出版社)による客観的なチェックが介在しないため、自由にコンテンツを執筆・出版することが出来るという気軽さもある。

 しかし、本の制作・編集、本のプロモーション活動などは基本的に自らの負担と努力で行う必要があり、普段からSNSやブログで一定の読者やファンを獲得して発信力を高めておくことがポイントである。

 自己出版プラットフォームは、2012年10月に日本でローンチしたKDPを筆頭に、Kobo(楽天系)、Puboo(DNP系)、iBooks(Apple)、その他多くのサービスが立ち上がり、選択肢も増えた。さらに、電子書籍だけでなく紙媒体による自己出版も、Amazonがインプレス社のNextPublishingと連携して、著者向けのプリント・オン・デマンド出版(POD出版)プログラムを開始するなど、サービスの幅を拡大している。誰もが手軽に出版することが可能になったことで、「スマホ白書2016」(インプレスR&D、2016年6月)によれば、電子書籍によるセルフパブリッシング市場は拡大し続けてるという。

[柳 明生 イースト株式会社 20170410]