キーパーソン・メッセージ

2021.05.01

クラウドと出版社

大修館書店  番沢 仁識

 令和の学校教育──GIGAスクール構想は「Society5.0時代を生きる子供たちに相応しい、誰一人取り残すことのない公正に個別最適化され、創造性を育む学びを実現するため、『1人1台端末』と学校における高速通信ネットワークを整備する」趣旨の国家教育政策。これにより小中学生は一人一台の学習用端末を持つようになりました。後押しされて高校の端末整備も着々と準備が進んでいます。ネットワーク整備はパブリックククラウドの利用を前提としたものです。

 その結果、教科書出版社はパブリッククラウド上のサービスとしてデジタル教科書を準備する必要に迫られ、各社ともにこの3月まで対応に追われました。もちろんこれまでもホームページを作って、レンタルサーバーで運用してきた出版社は数多く存在します。しかしながらデジタルの商品をクラウドで運用となると、今後はクラウドコンピューティングサービスにおけるシステム構成やその費用などを考えていく必要があります。

2021.04.01

電子図書館――解決策を探るには利用者側の視点も

JEPA元会長/研究社  関戸 雅男

 先の総会で理事の松田真美さんがJEPAの新しい会長に選出され就任されました。松田さん、おめでとうございます。松田さんの一層のご活躍とJEPAがさらなる発展をとげ、社会への貢献をはたされるようエールをお送りします。また先任の金原俊さんには2期4年間のお勤めご苦労さまでした。

 さて、JEPAは今年創立35年を迎えることになります。そのほぼ全期間をJEPAとともに過ごした者のひとりとして自分史的な視点からJEPAを簡単に振り返ってみたいと思います。

 わたしにとってのJEPAはまず良きパートナーとなる人々との出会いの機会を与えてくれるものでした。初代会長前田完治さんの、フォーマルな活動にとどまらず会員間の打ち解けた交流を大切にする、との思いもあって、多くの方々とJEPAでの活動を通じて親しくお付き合いをさせていただくことができました。JEPAなかりせば、Frankfurtの料理屋で初対面の方も交えて飲み会をすることもなかったでしょう。さらに、そうした交流は時に避けがたく向き合うことになる難局を乗り越えるのに力となる励まし合いの場でもあったことを忘れることはできません。

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