honto

2017.02.09

hontoとは

 honto(ホント)は、株式会社トゥ・ディファクト(2Dfacto)が運営する書店サイト。同社は、大日本印刷株式会社(DNP)、株式会社NTTドコモ、丸善CHIホールディングス株式会社が出資して設立した共同事業会社である。紙書籍のオンライン書店とリアル書店、電子書籍の配信・販売を統合したハイブリッド型書店としてサービスを提供している。

 

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経緯と特徴

 大日本印刷は2001年3月から電子書籍販売サイト「ウェブの書斎」を運営していたが、2010年11月にこれを総合電子書店hontoに発展させ、同年12月にはNTTドコモと合弁で設立した株式会社トゥ・ディファクトに運営を引き継いだ。

「honto」が現在のような“ハイブリッド総合書店”としてリニューアルオープンしたのは、2012年5月である。それまでのhontoは、それぞれの電子書籍コンテンツに大日本印刷系列のオンライン書店へのリンクを設ける形で紙書籍と電子書籍を販売していた。2012年のリニューアルで、紙と電子書籍の横断検索が可能になり、また商品ページで紙と電子が並んで表示され、選択購入することが可能になった。このリニューアルオープンと同時にビーケーワン(bk1)がhontoに統合され、ドコモのスマートフォン向けに提供されていた電子書籍サービス「2Dfacto」も、名称をhontoに変更。2016年4月には「丸善 & ジュンク堂ネットストア」が、同年7月には文教堂の運営していたオンライン書店「jbook」がhontoに統合された。

 リニューアルオープン以降、hontoは順調に利用者を増やし、2015年9月に会員数は300万人を超えた。サイトのキャッチコピーは「読みたい本を、読みたい時に、読みたい形で」。大手リアル書店チェーンとの連携を活かして専門書や希少本の品揃えを強化していること、紙書籍と電子書籍の両方を比べて購入するのが容易なことや、サイトでの購入の際に付与されたポイントをリアル書店でも共通して利用できることなどが特徴である。リアル書店の店頭で売れた本の書影をhontoのサイト内でリアルタイムに表示したり、著名人による選書サイト「ブックツリー」を立ち上げたりと、商品のリコメンドにも力を入れている。ストアアカウントの「マイページ」に用意された書棚「マイ本棚」は、電子書籍だけでなくhontoやリアル書店で購入した紙書籍の情報も一括して管理できる仕様になっている。

 

hontoビューアアプリ

 hontoで購入した電子書籍コンテンツは、専用の「hontoビューアアプリ」で閲覧できる。1つのアカウントにつきデバイス5台まで利用可能。端末にアプリをインストールし、アカウントにログインして端末を登録する必要がある。Windows、Mac、iOS、Androidに対応している。

参考URL

honto https://honto.jp/

[松本千晶 株式会社研究社 20170201]

 

[追記]
 2018年7月1日、運営会社が2Dfactoから親会社の大日本印刷に変更された。

 また2022年4月20日から、読書の習慣化を促すサブスク(定額読み放題)サービス「ケイドク」を開始した。これには2021年7月から一部のhonto会員を対象に提供されていたベータ版で、3カ月以上本サービスを利用した参加者の読書量が、利用前の読書量を「1」とした場合、初月に「1.8」、3カ月後も「1.4」と増加したことが背景にある。

[神宮司信也 詩想舎 20220428]