BookLive!

2017.03.10

BookLive!とは

 BookLive!(ブックライブ)は、株式会社BookLiveが運営する電子書籍ストアである。同社は2011年1月、凸版印刷株式会社の子会社であった株式会社ビットウェイから分社化して設立された。同年2月より、BookLive! のサービスが開始されている。

 

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経緯

 1999年7月、凸版印刷株式会社はデジタルコンテンツ流通事業「Bitway」をスタートさせた。2005年10月、同社はBitwayの事業を分社化し、株式会社ビットウェイを設立。さらにここから2011年1月、株式会社BookLiveを子会社として分社化し、その運営による電子書店BookLive! がオープンした。

 ビットウェイはこの後も会社分割を行い、同社の電子書籍取次事業が2013年2月にBookLiveに吸収された。また、ビットウェイの携帯電子書籍事業やオリジナルコンテンツ事業が2013年7月、出版デジタル機構に全株式譲渡されることによって子会社化され、同年10月には統合された。

 

特徴

 BookLive! の2017年2月17日時点での配信数は291,942タイトル、564,885冊で、日本国内の電子書籍ストアとしては最大級の規模である。

 2011年12月、三省堂書店と事業を提携し、ポイントシステム「クラブ三省堂」との連携サービスを開始した。また、電子書籍と紙の書籍を一括管理できるソーシャル本棚サイト「読むコレ」を提供。BookLive! やクラブ三省堂、TwitterやFacebookなどのアカウントを使って本棚を整理したり、ランキングや読書データを作成して公開したりすることができる。この提携に伴って、三省堂書店では店頭で電子書籍の販売を開始。図書カードやクラブ三省堂ポイントなどを利用した電子書籍の購入が可能になっている。

 読むコレ内にある本棚機能「My本棚」では、シリーズ作品のコンテンツをまとめて1つの作品として表示することができる点が特徴的で、多刊ものの管理が容易なことでユーザーの評価を得ている。

 このほかのBookLive! の特徴としては、支払い機能が充実している点も挙げられる。クレジットカード以外にTポイントや電子マネー、プリペイドカード、携帯電話会社決済サービスや三省堂書店での店頭決済など多様な支払い方法を選択できる。

 

BookLive!Readerアプリ

 BookLive! で購入した電子書籍は、一部はブラウザビューアで閲覧することも可能だが、無料のアプリ「BookLive!Reader」で閲覧できる。Android、iOS、WindowsPC、Windows PhoneなどのOSに対応しており、1つのアカウントで5台の端末まで利用でき、オフラインでも読書が可能。対応するフォーマットはXMDF、.book、SpinMedia、EPUBなどである。

 

電子書籍専用端末 Lideo

 BookLiveは、2012年12月に発売された専用端末「Lideo」(リディオ)を発売した。Lideoは6インチモノクロディスプレイを搭載し、重さは170g、内蔵メモリは4GB。XMDP、.book、epubなどのフォーマットに対応している。軽量で比較的安価な点や、操作がボタンでわかりやすいという点に加え、通信契約の必要がなく無料でWiMAXが利用できるため通信料なしでコンテンツを購入できることなどが特徴。Lideoは、発売以来三省堂書店や有隣堂の店舗などで販売されていたが、2016年5月、店頭での販売は終了した。

 

参考URL

BookLive! https://booklive.jp/

 

 

[松本千晶 株式会社研究社 20170303]

 

[追記]
 2019年7月、縦スクロール閲覧に対応。また2021年1月、サイトの名称をカタカナ表記の「ブックライブ」に変更した。

 なお電子書籍専用端末 Lideoは、2020年6月30日をもって、閲覧を含む全てのサービスを終了した。

[神宮司信也 詩想舎 20220428]