『外部要因』

2020.08.01

小学館 田中敏隆

 『キーパーソン・メッセージ』は、3回目で最初が〝転機〟前回が〝好機〟今回は〝外部要因〟です。デジタル関連のビジネスというよりは、プリプレスのデジタル化から関わってきたので、1993年ごろからデジタルの変遷と共にすごしてきた。

 最初はDTP、横書き仕様のQuarkXPressで四苦八苦しながら進めた。本当の意味で進んだのは、ATFになって、inDesignに環境を置き換えてからかも知れません。最初はWebで漫画配信。サービスは、講談社さんと富士ゼロックスと一緒に立ち上げた『マンガの国』。ISDN回線時代にDLするサービスを普及されるのは難しかった。

 本当の意味でマンガの配信サービスがビジネスになるのは、携帯電話になってから。2003年~04年にパケット定額制ができてから。2010年を電子書籍元年とは言うけれど、本当に進んだのは2012年の黒船到来から。なんと〝外部要因〟に左右されやすいことか・・・ネガティブと言うより“外圧”がないと進まないことか。

 もしかするとこの【コロナ禍】という〝外部要因〟で教育的利用も良くも悪しくも前進したし、図書館での電子書籍のサービスも広がったようだ。

 確かに出版業界は変わらなくてはならないが、本質的なフィジカルな本というビジネスが変わらないので、今の場所に居続けることも出来る。

 でも、この〝外部要因〟を有効利用した会社・サービス・業界は大きく進歩することが出来るのかも知れないと思うのは私だけでしょうか。

 ビジネスチャンスをつかむのは風を感じて前向きに進める者だけではないでしょうか。