9月から!『学校デジタル図書館』キャンペーンを開始!

2021.09.01

JEPA顧問  三瓶 徹

 今まで疑問に思われなかったと思いますが、文部科学省の学校図書館図書標準は、生徒数によって揃えるべき蔵書数を決めています。都会の大きな学校では蔵書1万2000冊、地方の小さい学校は2400冊と、読める本の数に格差があります。加えて図書室を使えない夜間中学の子ども、海外の日本人の子ども、日本に住む母国(語)が日本(語)ではない子ども、紙の本は読めない子ども、読みたい本の買えない地方の子どもや収入の少ない家庭の子どもを含めると、情報格差は拡がります。

 それを解決するのが全国均一なインフラサービス「学校デジタル図書館」です。義務教育費として利用料を全額、国の負担としてもらうことで子ども達にとって公平なサービスにしたいのです。

 一方、コロナ禍を機にGIGAスクール構想が加速し、1人1台の端末環境が整備されました。この結果、児童生徒が1人1台PCを持ち、教科書がデジタル化しても、参照したい学校図書館にある図書資料は紙のまま、という状況にあります。「学校デジタル図書館」を用意すれば、書籍、辞書、百科事典、地図、郷土資料、更には海外の出版物など、豊富で質の高いコンテンツを自宅からでも直接参照できます。生徒全員で同じ資料を読みながら議論することもできますね。

 デジタルは1つあれば済む世界です。同じようなシステムを個々の自治体が作るのは無駄です。学校電子図書館が普及していない今だからこそ国が1つ作るのです。

 これが実現するように国や文科省、図書館関係の方々、学校関係の方々、出版社の方々に働きかけをしています。実現のためには、皆さんの賛同が大きな力になります。

 9月初旬にはJEPA Webサイト内に「学校デジタル図書館」特設ページを開設します。特設ページには、JEPA広報委員会が作ったアニメもあります。是非、ここを訪れ、「学校デジタル図書館」がいいねと思ったら、是非シェアしてください。

学校デジタル図書館

 皆の力で「学校デジタル図書館」を実現し、子ども達に沢山の本を用意しましょう。