オンラインと権利処理

2022.04.01

ユニフォトプレスインターナショナル  太田 智徳

 卒入学の季節になりました。弊社オフィスのある神保町界隈から、九段、北の丸方面へと桜満開です。例年ほどではないですが、街行く人出がいくぶんか戻ってきたという印象です。
 まだまだ、卒業式などイベントの人数制限があるので学生街神保町の賑わいとまでには至りませんが、一日も早く、学生・生徒さんが以前のように活気ある生活を取り戻して欲しいと願っております。
 さて、前回は弊社のリモートワーク対応のドタバタぶりについてお話させて頂きましたが、約1年半が経過した弊社の現状を少々報告させて頂きます。

 現在、弊社スタッフは地方移住でフルリモートになった者もいれば、日によって、自身やご家族の状況によってリモートワークする者、毎日出社している者、様々おります。
 もちろん、まんぼう、緊急事態が出れば強制リモートの処置は取りますが、基本フレキシブルな状況です。各種ツールの利用を含め、この状況に社員皆が慣れることが出来ました。今後もこの働き方が常態化していきそうです。

 そして仕事の成果についても、個々には差があるかも知れませんが、全体的には質は落ちてないようです。懸念材料としては、営業面でしょうか。対面営業とオンライン営業のハイブリッド化を促進しなければなりません。今後の課題です。
 しかし、着実に働き方改革のムーブメントが起こっております。
 この際、現在の9時-17時のような固定勤務時間制も変えるべきかもしれません。

 一方、事業の方では、弊社のメイン事業は写真や動画等のライセンス業務ですが、個別の権利者への利用許諾申請業務も承っており、このコロナ禍でオンライン向けコンテンツの権利処理案件が増えてきました。具体的にはオンラインセミナー、オンライン講演、オンライン教育等で利用されるコンテンツの権利処理です。

 オンラインならではの特徴として、権利処理のリードタイムの短縮化、簡略化が求められるようになりました。オンライン講演などでは、タイムリーにコンテンツの差し替えが可能であったり、急遽WEB公開をしたり、作り方、見せ方、伝え方の自由度は増しましたが、対して権利処理スキームが追いついていかないという現状があります。
 さらに、オンラインに限らずデジタルコンテンツ全般に言えることですが、動画や音楽コンテンツの利用が広がる中で権利処理の対象が増えており、ますます、複雑化してまいりました。

 コンテンツ利用の促進面から法改正も進んでおりますが、当面、弊社としては権利処理のリードタイムの短縮化を目指しつつ、同時に既に権利処理済みのコンテンツの取り扱い、品ぞろえを拡充して行こうと考えております。
 特に権利処理の対象が多い動画に関しては、安心して利用できる権利処理済みコンテンツの利用が有効です。

 働き方に関してはこのコロナ禍で、図らずも良い方向に向かうことが出来ました。
 あとはこの働き方を持続出来るように、事業を推進して行かねばなりません。
 今後の取り組みについては、随時リリースさせて頂ければと思います。
 皆さまのコンテンツ制作、コンテンツ利用の一助となるべく今後も試行錯誤して参ります。引き続きご支援のほど何卒宜しくお願いします。