2016年4月27日 教育ICT:アメリカ最新動向 2016

2016.04.25

 教育の情報化という観点では、全国的に政策が進む韓国やシンガポールなどの国と比べ、さまざまな試みが並行して進むアメリカ合衆国は、日本から見て動向が把握しづらい国の一つです。そこではここ数年、日本の学習指導要領に相当するCommon Core State Standardsの成立とコンピュータ上でのテスト (CBT) の開始、多種多様なEdTechサービスの進展、プログラミング教育の広がりなど、教育におけるICT活用に関して世界に影響を与えるさまざまな動きが起きています。

 先ごろ行われた日本教育情報化振興会 (JAPET&CEC) 主催の米国訪問調査では、学校見学とともに州教育庁のインタビューや展示会の見学が行なわれました。最新の米国におけるICTの教育利用の状況と、いくつかの標準規格をご紹介したいと思います。
* 米国の教育制度
* 日本の学習指導要領に相当するCommon Core State Standardsとその定義ファイル
* Common Coreのコンピュータ上のテスト (CBT) であるSBACのデモ
* 見学したデンバーの学校の様子
* 生徒情報システム (Student Information System : SIS) とデータ分析
* データ互換のための標準規格であるSchools Interoperability Framework (SIF)

■参加レポート 詩想舎

■講師 石坂芳実 (いしざか よしみ) 氏 【⇒配布資料】
・ICT CONNECT 21事務局 技術標準化WG担当
・東京農工大学総合情報メディアセンター客員准教授
・早稲田大学大学院公共経営研究科修了 Master of Public Management
・日本教育情報化振興会 (JAPET&CEC) 教育コンテンツの形態と流通に関する調査研究プロジェクトサブリーダー、海外調査部会メンバー
 マイクロソフトで約20年間、ソフトウェア開発に従事。Microsoft Encartaなど教育向けのソフトウェアやサービスの研究開発に携わる。当時所属していたEducation Product Groupが、Intel, Ciscoと共に教育改革に関するメッセージを公表し、それが21世紀型スキルの定義と測定法を研究するATC21S設立のきっかけになる。

■講師 中駄康博(なかだ やすひろ)氏 【⇒配布資料】
・富士ソフト株式会社 みらいスクール事業部 次長
・日本教育情報化振興会 (JAPET&CEC)  海外調査部会 部会長、
 スマホ・タブレット時代の新たな学習環境に関する調査研究プロジェクト サブリーダー
・(株)日立ソリューションズで約13年間、電子黒板事業に従事。この間米国、欧州、中東、アジア、オセアニアで  電子黒板事業を展開。その後デジタル教科書事業を起こし、CoNETS結成に繋がる。
 2015年富士ソフト株式会社へ転職。

■概要
日時:4月27日(水) 15:00-17:30
料金:JEPA会員社:無料、非会員社:3000円
会場:飯田橋:研究社英語センター
主催:日本電子出版協会(JEPA)
参加:180名