キーパーソン・メッセージ

2018.10.04

『大漢和辞典デジタル版』をリリース

大修館書店  番沢 仁識

 弊社、大修館書店は本年9月10日をもちまして創業100周年を迎えました。それに合わせ11月末に『大漢和辞典デジタル版』をリリースいたします。
https://www.taishukan.co.jp/daikanwa_digital/

・本文表示はページの画像
・検索対象は『大漢和辞典』の全親字51,110字
・漢字/大漢和番号/ユニコードの直接検察
・部首/総画/音訓/部品の複合検索
・商品形態はUSBメモリのパッケージ

 書籍の初版が最初に発行されたのが昭和18年。デジタル版は弊社のみならず研究者および学問界での長年の課題でありましたが、まずはこのような形にて発刊の目処が立ちましてほっとしております。図書館が大きな需要先となることが想定され、図書館はオンラインサービスの形態を求めることもわかってはおりますが、そこは次世代なのか当代なのかはともかく、今後の課題となるものと考えております。

2018.09.12

何をいまさら

研究社  関戸 雅男

インターネットは便利で楽しい。わたしの趣味は天文すなわち天体観測と鉄道模型。いつまでたっても初心者の域を出ないわたしにとっては、どちらの趣味も対象に関する情報とソリューションの発見を外に求めることが欠かせない。これを得るのにインターネットはすこぶる有用で活用のし甲斐がある。
  ・
  ・
ここで話をむりむり電子出版に移さなければならない。出版物の売上はここ十数年右肩下がりが続いている。わたしは電子出版に長年かかわってきたが、紙の本を読まないわけではない。逆に紙の本でなければ読まないというわけでもない。もちろん電子化されていればそれを読むことも多いが、そうすることが多いというにすぎない。スマホの普及で電子本を読める環境は急速に拡大し万人のものになりつつある。つまり読書手段はかつてに比べて多様化している。そんな中、多くの人の読書行動はわたしとそうは違わないのではないか。それなのになぜ出版業はふるわないのか。考えられるのは、出版社の生産物と読者の求めるものとのミスマッチ。コンテンツの良否はおくが、出版物は時代のニーズに合っているのか。一例に過ぎないが、情報に対する要求は体系的なものに対する場合もあれば断片的なものへ向かう場合もある。日常的に求められるのはむしろ断片的な情報が多いと考えられるが、断片的な情報提供は書物ではけっこう難しい。また伝統的な出版社以外からの生の情報提供が増えているということ。こうした情報の提供手段としてインターネットが強力な媒体となっていることは疑う余地がない。企業や個人がその気になればインターネットを通じて自身のもつあるいは生み出した情報を発信することが容易にできる。わずらわしい手続きもいらず即時性もある。世間の目からすればこれも電子出版だ。ほかにも業界不振の理由はたくさん考えられる。経済活動の様相は刻々と変わる。ボッーっと生きていてはチコちゃんに叱られる。つらいな。変化に即した行動の選択が必要だろう。

  • 電子出版アワード
  • 図書館館外貸出可否識別マーク