キーパーソン・メッセージ

2016.11.05

Kindle Unlimited今後の懸念事項は、分配の仕方にある。

アンテナハウス 小林 徳滋

Kindle Unlimited(KU)に関して、今後の懸念事項を二つ指摘しておきたい。第一にブランド力のある商業出版社の本も、個人出版者の本も同じ土俵でKindle Edition Normalized Page Count (KENPC)が計算され、同じKENP単価により支払いが行われるのかどうか? もし、そうだとするとこれは出版社のブランドに価値がなくなることを意味する。
第二に、コミック・小説・専門書といったジャンルを問わず、同じ土俵でKENPCが計算されて、KENP単価は同一になるのだろうか? KENPCの計算方法は不明だが、現在KENP単価は同じようだ。もし今後も同じならば分配は不平等になる。これは次のように考えてみれば直ぐ分かる。仮にある読者が月980円でコミックを月5,000KENPC読み、別の読者が980円で専門書を月1,000KENPC読むとする。この場合、コミック作家と専門書著者への分配は同額になるべきだ。しかし、KENPCに基づく分配では、コミック作家への分配は専門書著者への分配の5倍となるだろう。
このように考えると、アマゾンKUでは商業出版社と個人作家間、あるいはKDPならコミック作家と専門書著者などの著者間の分配が大きな影響を与えるだろう。分配の仕方によって、出版の担い手が様変わりする可能性がある。

2016.10.04

JEPA30周年記念セミナー報告

30周年実行委員会  定例会運営委員会

皆様方の温かいご支援お引き立てを持ちまして、一大イベントを成功裏に終了することが出来ました。
深く感謝申し上げます。
当日は、三省懇でお世話になった松田様、総務省の今川様、国会図書館の大曲様、松田弁護士様他、多くの来賓の方々も見え、懇親会では日本書籍協会の相賀理事長のオープニングのご挨拶と乾杯のお声がけの後、30年一緒に活動してきたインプレスの井芹さん、辞書出版社の方々、EPUBを戦った小林龍生さん、村田真さん、そしてJEPAを支える印刷会社、ソフト系の方々、これからの電子出版を担う若い方々が、楽しく語らいました。
今後も、日本電子出版協会をご支援お願い申し上げます。

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