キーパーソン・メッセージ

2017.12.07

海外に侵される日本のデジタルコミック

株式会社パピレス 天谷幹夫

1.はじめに
自分が今、一番、危機感を抱いていることを皆さんに訴えてみようかと思っていたら、上記のようなセンセーショナルなタイトルになってしまいました。
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3.韓国デジタルコミックの世界展開と日本への進出
これらのデジタルコミックの発展において、注目すべきは、韓国の「Lezhin」や「Toptoon」などの配信会社は、このタテコミの漫画を描く若い漫画家を集め育てて、タイトルをどんどん増やしていることです。また、韓国政府の文化体育観光部が
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4.タテコミはデジタルコミックを変える
日本でもこの流れを起こさないと、10年後に漫画市場は韓国や中国の漫画家に席巻され、現在、ヨーロッパで浮世絵が中国のものと思われているように、20年後には、漫画も中国が発祥と思われるのではと、私は危機感を抱いています。

5.まとめ
私どもパピレスでは、この海外勢に劣らないために、及ばずながら2016年からタテコミの製作を始めています。もちろん、新しい漫画家を育ててタテコミを書いて貰うのが理想ですが、私どもに向いた方法として、過去の紙版用に書かれた漫画のコマ割りを編成し直して、タテコミにしています。さらにスマホに最適化するために着色も行って、カラー漫画にしています。従来の版面形式の漫画に比べれば、数量は未だ僅かですが、徐々にお客さんの認知度も高まって来ています。今後、この日本版タテコミを英語圏や中国語圏にも広めて、韓国漫画や中国漫画だけでなく、日本漫画の良さを世界的に知ってもらおうというのが、私どもの願いです。
 興味のある方はRenta!のサイトへ来ていただいて、タテコミコーナで試読をしていただければと思います。

全文はこちら http://www.jepa.or.jp/keyperson_message/201712_3740/

2017.11.06

KinoDen登場

紀伊國屋書店  筒井 秀行

来年1月に紀伊國屋書店学術電子図書館 Kinokuniya Digital Library(通称KinoDen)をリリースします。国内の学術系電子書籍の新たなプラットフォームです。

大学・公共図書館向けには既に様々な電子書籍サービスが出ていますが、導入済みの図書館からは「国内の電子書籍については導入してみたがなかなか使われない」という話をよく聞きます。

いろいろ原因は考えられると思いますが、大学図書館に絞って考えてみると、①教員が本当に読みたい学術書や学生に読ませたい基本書・専門書がまだまだ足りない、②学生が読みたい時に気軽に読める環境が充分ではない、③電子化のタイミングが冊子より大きく遅れている(新刊が少ない)、④せっかく図書館で購入していても利用者がそれを発見できないでいる、⑤冊子と電子の商品情報が一元化されておらずタイムリーな発注が難しい...等々が挙げられるようです。

一方で大学図書館では、書架スペースの問題等により電子化へのシフトはこれから益々進んでいくものとの思われます。また、購入された電子書籍のビジビリティを上げるため、図書館OPACへのMARCデータの取り込みやディスカバリーサービスの導入等、様々な工夫がされていくでしょう。

この「電子書籍ラインナップの現状」を改善し、「大学図書館の電子化対応」を促進していくためには、大学が求めるコンテンツのタイムリーな供給が必要となります。出版社の方々のご協力を仰ぎ、一緒になって新しいモデルを作り上げていきたいと考えています。

私たちは、新プラットフォームKinoDenで利用者の利便性を向上させるとともに、出版社の方々にも納得していただけるようなビジネスモデルをKinoDen上で展開してまいります。

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