JEPA 日本電子出版協会

キーパソン・メッセージ

40年前に掲げられた電子出版の課題は今も

JEPA会長 松田 真美

 あけましておめでとうございます。

 本年2026年、JEPAは設立40周年を迎えます。
 CD-ROMのファイルシステムの標準 High Sierra Format が確立し、同年日本初のCD-ROMによる電子出版物『最新科学技術用語辞典』CD-ROM版が三修社から発売されたのは1985年のことです。その翌年の1986年にJEPAが設立され、初代会長には当時三修社社長であった前田完治氏が就任されました。

 JEPAウェブサイトに掲載されている「『日本電子出版協会』設立の主旨」は「新しい情報社会に対応する新たな需要を喚起し、それに相応しい流通を整備するとともに、情報の付加価値創造の方途を探ることを目指すものである」と言う一文で結ばれています。

 以来40年間、電子出版はコンピューター技術の進展、なかでもインターネットの普及の中でその姿を大きく変えながら発展してきました。さらに近年では、生成AIの登場がインターネットと匹敵、ないしはそれ以上のインパクトを電子出版にもたらしています。
 そのような状況の中で、40年前に掲げられた設立主旨が、今日の電子出版の課題をそのまま言い表しているかのように読み取れることに気づきました。そしてJEPAの果たすべき役割の本質はここにあるのかも知れないと感じています。

 JEPAでは設立40周年を記念し、今後一年間にわたり、会員社を中心に情報環境の大きな変化の中で積み重ねられてきた取り組みと、そこから見えてくる今後の展望をテーマとした連続オンラインセミナーを実施いたします。
 あわせて、設立以来の電子出版の歩みを記録する「電子出版クロニクル」の改訂、ならびに記念式典の開催も予定しております。どうぞご期待くださいませ。

 末筆ながら、昨年、JEPAの活動にご理解とご助力を賜りました会員の皆様に、心より御礼を申し上げます。JEPAを立ち上げた先人の想いを未来へと繋ぐべく努力して参ります。
 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。