2019年7月31日 岩波書店のデジタル奮戦記~電子出版の明日はどうなる?

2019.07.29

JEPAキーパーソン・メッセージ「体験的ライツビジネス奮戦記」の岩波書店 馬場公彦部長にお話しいただいた後、電子出版の様々な課題の解決策として、インプレスR&D井芹昌信社長から「PDFへの回帰とPOD活用」、イースト下川和男会長から「これまでの活動と書籍の電子復刻」、デジタルドキュメント推進室 高瀬拓史氏から「マークダウンで作る岩波新書」についてご説明しました。

■「岩波書店デジタル奮戦記」馬場公彦氏(岩波書店)
電子出版のスタートから今日まで、岩波書店はトップに立ったり、トラックを外れたり、作戦を立てなおしたりしながら走りつづけてきました。試行錯誤の軌跡と、今後の針路選択を、一つの事例としてご紹介しました。

■「PDFへの回帰とPOD活用」井芹昌信氏(インプレスR&D)【⇒プレゼン資料】
紙出版なのにデジタルビジネスモデルでもある「POD出版」が軌道に乗ってきた。 いま再び、PDFが熱い!

■「これまでの活動と書籍の画像PDFによる電子復刻」下川和男氏(イースト) 【⇒プレゼン資料】
1990年代後半の「たまたま紙だった」「JepaX」「官報XML」、2010年代初頭の「EPUB日本語拡張仕様策定」「緊急デジタル」を振り返り、2020年代に向けて電子での再生産、特に古い書籍の画像PDF/EPUBによる「電子復刻」、「EPUBpack」をご紹介しました。

■「マークダウンで作る岩波新書」高瀬拓史氏(イースト)【⇒プレゼン資料】
底本PDFからテキストを抽出して構造化し、電書協ガイド準拠のEPUBファイルにするまでのフローを解説しました。



◇開催概要
日時:2019年7月31日(水) 15:00-17:30(14:30受付開始)
料金:JEPA会員社:無料、非会員社:3000円
会場:麹町/紀尾井町:株式会社パピレス 4階セミナールーム
主催:日本電子出版協会(JEPA)
参加:150名