電子書籍は、お金を出して買っても自由に読めないのはなぜでしょうか。ある電子書店で購入した書籍は、その電子書店専用のリーダーでしか読めません。この構造が、読書の自由とアクセシビリティを長く制限してきました。
Readium LCP(Licensed Content Protection) は、その根本的な問題を解決するために生まれた、「どの電子書店で買っても、どの電子書籍リーダでも読めるようにする」ことを目的とした国際標準のDRM(ISO/IEC 23078-2)です。現在、2026年のJIS化に向けた準備も進められています。
LCPは、特定企業による囲い込みから脱し、オープンで相互運用可能なDRMです。
・どの電子書店で購入した電子書籍でも、どの電子書籍リーダでも読むことができます。
・図書館による電子書籍の貸出・返却を標準仕様の中で実現した、初のDRMです。
・視覚障害者や読字障害者を含む、すべての読者が同じコンテンツにアクセスできることを前提に設計されています。
本セミナーでは、開発を主導する EDRLab(欧州デジタル読書研究所)主要メンバー 、国際DAISYコンソーシアム理事 河村宏、JIS原案作成委員会委員長 村田 真 が登壇。電子出版の未来を「誰のために」「どのように」開くのかを、国際標準化の現場から語ります。
囲い込みの時代から、自由な読書の時代へ。この転換点を、あなた自身の目で確かめてください。日本語の逐次通訳付きです。
※参考URL
EDRLab https://www.edrlab.org/
LCP https://www.edrlab.org/projects/readium-lcp/
講演映像 https://youtube.com/live/Dvpz1WqH8QA
講演資料 LeMeur LCP requirements
Gardeur LCP in Libraries
村田 真 氏 202511 LCPのJIS化
河村 宏 氏 20251105LCP講演会
■講師
Laurent Le Meur 氏
ローラン・ル・ムール氏は、欧州デジタル読書ラボ(
2015年に設立されたEDRLabは、
その中でも、Readium LCP DRMは、
また、ローラン氏はEPUB規格の進化に継続的に参加しており、
Hadrien Gardeur 氏
アドリアン・ガルデュール氏は、欧州デジタル読書ラボ(
以前は、Feedbooksの共同創設者兼CEO、そしてDe Marque社のプロダクト責任者を歴任し、
2008年以来、EPUB規格のすべての主要な改訂に携わり、
電子出版フォーマットに加え、彼はReadium LCP(電子出版物を保護するためのISO規格)
村田 真 氏(情報アクセシビリティ機構)
河村 宏 氏(国際DAISYコンソーシアム理事)オンライン参加
演題「日本の出版者に期待するLCPの実装」
■ 開催概要
日時:2025年11月5日(水)14時~16時
料金:どなたでも無料
会場:オンライン YouTube Live(定員ナシ)またはZoom(100名)
主催:日本電子出版協会(JEPA)・情報アクセシビリティ機構
協力:日本DAISYコンソーシアム(JDC)


